よこはま散歩−5（日本初を訪ねて））
長谷川 隆一
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IBEで東北に駐在していた時、山形をドライブしていると、○○発症の地の看板が多い。「国民健康保険組合・学校給食発祥」などは、おうそうかと思うが、
「日本海側でのサーフィン発祥の地」となると、こじ付けても言いたいか？と、首を傾げる。そこへ行くと横浜には、沢山発祥の地がある。
開国後、日本で初めて導入されたものの中には、鉄道、公園、水道、ガス、電話、新聞、など都市の基盤を担う技術の導入も多く見られる。
今回は、横浜発祥の地（碑）を訪ねて見る。
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まずは、国歌「君が代」だって横浜生まれなのだ。（妙香寺境内、Ｍ初期）
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写真-1 吹奏楽発祥の地（妙香寺境内、Ｍ初期）
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妙香寺で軍楽隊の指導を行っていた、イギリスのフェントン軍楽長に国歌の作曲を依頼して初代の『君が代』が誕生した。（外国人の作曲だったんだ！）。
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写真-2 鉄道発祥の地（桜木町駅から２００ｍ位、Ｍ3）
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明治3年に鉄道資材を英国から購入し、横浜港で陸揚げされ建設が始まった。明治5年、日本で初めて横浜〜品川間に鉄道が開通した。
(発祥の碑の場所はちょっと分かりにくい。)
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写真-3 わが国最初の近代水道（創設記念噴水塔、港の見える丘、Ｍ20）
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寒村であった横浜の人口は、日増しに増加し市街は急激に発展。しかし、井戸は塩っぽい、そこで、英国人技師.を顧問として、相模川の上流に水源を求め、
明治18年近代水道の建設に着手、明治20年に完成した。
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写真-4 わが国最初の近代下水（ユーラシア文化館、Ｍ4）
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江戸の街は上下水道が整備されていたと言われているが、糞尿は貴重な肥料として売られたので、下水は道端の木製開渠の水路でよかったが、
外人居留地では問題となり、石造卵形管（水量が少ない時も流れが滞らないよう下部が狭い）を地中に埋めるリコメンドがあり、
横浜居留地でイギリス人技師の設計・監督による下水道が埋設された。
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写真-5 現存最古の商船用ドック（みなとみらい、Ｍ29建造、）
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Ｎｏ．１ドックは、ランドマークの真下でイベント広場。隣のＮｏ２ドックは、水が入った状態で保存されており、初代の帆船日本丸が繋留公開されている。
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写真-6 日刊新聞発祥の地（アイランドタワー、Ｍ3）
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日本で最初の日本語の日刊紙「横浜毎日新聞」が、横浜活版舎から創刊された。
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写真-7 電話交換発祥の地（海岸教会の近く、Ｍ23）
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東京と横浜居留地に電話局を設置、 日本で初めての電話交換が始まった。当初、電話加入の申込者 は、東京が約150人、 横浜が約40人であった。
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写真-8 日本で最初のガス灯(馬車道)通り、Ｍ5）
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日本で初のガス工場が建設され, 都市ガスの供給が開始され, 横浜の外人居留地内(馬車道付近)に 十数基のガス灯が設置された。
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写真-9 近代街路樹発祥の地(馬車道通り、慶3)
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慶応３年、馬車道の各商店が、店の前に柳と松の街路樹が植えたのが、日本の近代街路樹の発祥と言われている。
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写真-10 写真発祥の地(馬車道通り,県立歴史博物館前)
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横浜開港の翌年に、アメリカ人フリーマンが横浜に初の写真館を開いた。その後、初の日本人写真師とされる下岡蓮杖は、文久元年２年に写真館を開業した。
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写真-11 アイスクリーム発祥の地(馬車道通りに何故かこの像、Ｍ2)
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馬車道通りにあった、氷水屋で販売された「アイスクリン」が、日本最初のアイスクリームである。
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写真-12 ビール製造発祥の地（双葉中・北方小に隣接するキリン公園、Ｍ3）
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アメリカ人のビール醸造技師のコープランドが、本格的なビール醸造所「スプリング・ヴァレー・ブルワリー」を建設した。
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写真-13 わが国最古の公園（横浜公園内、Ｍ9）
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英国人技師ブラントンの設計で、外国人と日本人共用の最初の公園として、開園。彼の胸像も園内にある。横浜の中心にあって和風の造園は、心が落ち着く。
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写真-14 洋式公園発祥の地・日本テニス発祥の地（山手公園、Ｍ3）
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山手公園は、明治3 年に居留外国人によって作られた、日本初の洋式公園。
明治10年にテニスコートも作られ、日本テニス発祥の地でもある。
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図-1 横浜発祥の地の地図
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警察署、西洋理髪、鉄筋コンクリートビル等の発祥の地は、以前の「横浜散歩」でも紹介したが、数え上げると３０を超える程あった。
回って見ると、発祥の地は石碑ばかり、かと思うが、欧米の求めに対応して、近代化を短期間で成し遂げた、（絶対、植民地にはなりたくない？）、明治維新の強烈なパワーを感じる。
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