堀　哲也

ＹＢ会の小さな個展

鳥獣戯彫　その１

堀　哲也

　幼い頃から木を削るのが大好きで小学校時代一番楽しかったのは手工の時間でした。長ずるに及び俗事に追われて暫らくはその好みは影を潜めていましたが、自由の身になったら何時しかそれが甦り、近くの高齢者向けの木彫り教室に通い始めました。そしてこの教室で創作活動から引退した彫刻家の指導の許に木の中に隠れている森羅万象を模索しながら彫り刻んでいます。
　亡妻文子の句に「夜なべして木彫りする夫香もほのか」がありました。