| ＹＢ会の小さな個展 小平 靖 の 展示室 |
|
風変わりな篆刻作品 (第3回） 小平 靖
|
（１３）樹木方盛（じゅもくまさにさかんなり）樹木は夏になって盛んに茂る
制約条件；８分印篆白文 ２行２列の配置では右上と左下の字画が多く右下と左上は少ないと言う少々難しいものになります。 この印では「木」と「方」の字の太さに差が有り失敗作です。（平成２２年度７月） 稀篆度；１．４％（７０顆中 横１列 １顆） （１４）秋色静中生（しゅうしょくせいちゅうにしょうず）秋色は物静かなうちに訪れる 
制約条件；１寸小篆印篆朱白自由 まだまだ横１列に並べるのに精一杯で各文字の間の微妙な間隔が出来ていませんので すんなり読めないのではと思います。（平成２２年度８月） 稀篆度；１．４％（７０顆中 横１列 １顆） （１５）天禄永昌（てんろくながくさかゆ）天から与えられた幸福が長く栄える 
制約条件；８分印篆白文 同じ横４文字でも字形により文字間隔をあまり気にせずとも読み取れるように 彫れる場合もあります。（平成２３年度２月） 稀篆度；１．４％（６９顆中 横１列 １顆） （１６）老少不定（ろうしょうふじょう）老若どちらが先に死ぬか解らず、人の命の 無常を言う 
制約条件；８分印篆白文 ４文字とも偏・旁無しなので余計一字一字の独立が明確でないと上手くないようです。（平成 ２３年度６月） 稀篆度；データ未入手で不明 （１７）生者淨（せいはうかぶがごとし）水の流れに浮かぶ様に運命に身を任せる 
制約条件；７分小篆朱文 ３文字でも横１列には抵抗を感ずる方は多い様です。 それでも１割の方が横１列の印を彫られました。（平成２３年度７月） 稀篆度；１０．８％（７４顆中 横１列 ８顆） （１８）見出以知入（いずるをみてもっているをしる）出て行くのを見て入ってくるものを 想定する 先見の明 
制約条件；１寸印篆白文 ５文字を正方形の中に収めるのは難しいようです。 横１列の方が並べるだけで簡単ですが、今回は「知」だけが偏・旁の構成になっているので６文字にならないように注意しました。 （平成２３年度８月） 稀篆度；１．４％（７２顆中 横１列 １顆） |
* ご感想は「談話室」の方へお寄せ下さい
[目次に戻る]