人体素描空想作品展
増田 昌弘
下の作品の３点ほどをグループ展に出したら、質問があった。「作品の運搬はどうしているのですか？」「展示の許可はどうやって取るのですか？」それには返事に困った。「これは仮想現実の世界ですから、運搬も許可も関係ないと思うのですが・・・？」
バーチャル・仮想現実の世界では大きさは自由である。だから気楽にいくらでも大きな作品が出来上がる。そして、出来てしまった作品をどこに飾ろうか？どうやって鑑賞しようか？と言うことになる。
バーチャルならば飾る場所はどこにでもある。まずは手始めにウイーン美術史美術館のルーベンスの前に飾ってみた。まあ、許される範囲かな？ということで、次はシュテファン大寺院の大聖堂にもぬけぬけとヌードを飾って見る。これもケッコウ。ならば、プラハ旧王宮の大会議室にもでんと私の作品を飾る。
屋内も良いが屋外展示も面白い。ローマの彫刻美術館の中庭ではローマ彫刻を後ろに控えて私の巨大クロッキーが飾られる。プラハの旧市街広場の市庁舎の前では群衆が私の作品を眺めている。あれこれと、さまざまな展示場所を探してはバーチャル作品展を試して見る。ポルトガルの街角も、ハワイの海岸も、カンボジアの遺跡も、どこでも私の作品の展示場になる。作品が展示されることによって、そこの景色が今までとは意味が違って見えてくる。そうやって現れた新しい景色、それも私の作品だとほくそ笑む。
まあ、まあ、そんな風に遊んで暮らしています。
増田昌弘のホームページ ：
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